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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
何が一番好き、と聞かれれば僕は躊躇なくカツカレーと答える。
毎日でもいい。 ![]() そうして僕は二ヶ月の入院中、横臥位でじっと天井を睨みながらカツカレーを夢見ていた。 退院後真っ先に食らったのがカツカレーであることは言うまでもなく、この三週間で三回は食べている。 カツカレーの醍醐味はその絶妙な取り合わせにある。 カツも好きだしカレーも好きだ。 この二つが渾然一体となってかもし出すハーモニー。 あたかも息のあったピアノとバイオリンのデュオ、例えばオイストラッフとオボーリンの奏でるベートーベンのクロイツェル・ソナタといったところだろうか。 あるときは力強く、あるときは嫋々と。またあるときはもの悲しく、あるときは天空を飛翔するがごとく。 などゴタクを並べていると、またカツカレー?貴方、いったい味がわかるの、と配偶者にどやされた。 だが、これには訳がある。 僕は食べるのが好きだ。幸い、何を食べてもおいしい。したがって配偶者の作品も、いつもおいしい、おいしいと食らいつく。 そこで配偶者は、この人、何を出してもおいしい、おいしいというのは、本当に味がわかるのかしら、と疑いをかけられているのだ。 確かにわれわれ世代は、味覚が発達する大切な幼児期を、食うや食わずで生き延びてきた。本当に味がわかるかといわれると、それはおぼつかない。 白状するが、あるときなど、醤油とソースを取り違えたまま寿司をつまみ続け、最後まで気がつかなかったこともある。 食い終わってからそれを教えてくれた奴も、友達甲斐がないと言いたいのだが。 ■
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by n_shioya
| 2013-01-13 21:01
| 食生活
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Comments(2)
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) 以前の記事
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