|
|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
事故から今日で三ヶ月半。
幸い経過は順調のようだ。 二日前のレントゲンで、骨折部の変化は無い。 圧迫変形も進行はしてないが、骨化も未だレ線上は認められない。可もなく不可もなしというところか。 ところでここに来て、快復についていささか複雑な気持ちになっている。英語で言うミックスト・フィーリングということころか。 退院時、我が家での第一声は“生きていることはなんと素晴らしいことか?”だったことは記憶に新しい。 そして見るものやる事、事故前の日常に復帰する各ステップごとに、“生の喜び”を噛み締めてきた。 だがここに来て、腰の痛みもほぼ取れ、車も近場なら自分で運転が可能になると、何故もっと飛び回れないのか、未だ出来ない事の方に苛立ちを感じてしまう事がままあるようになった。 すると「腰椎」の呻きが聞こえてきた。 “ご主人様、もう一寸のご辛抱を。我々も頑張ってますから。 我々が潰れたのは、我々のせいではありませんので。 お乗りになっていたタクシーが、スピンした前の車に追突し、そこを後続車に追突され、前後から挟まる大事故。しかも夜の高速で皆、12,30キロでとばしていたそうな。警察の方々もよくまあ助かったと言ってくださったではありませんか。 我々だってあの直後から、懸命に骨折部の血腫を吸収し、「骨芽細胞たち」も最大限「骨形成」に務めてます。 でも、ご主人様ももう81歳。我々だってそれなりに老いてきております。若い細胞にはスピードではかないませんが、着実に復旧作業に務めております。決してゼネコンのような手抜き工事はプロの良心が許しませんので。” その嘆きを聞いて僕も「腰椎」がいじましくなった。 僕自身患者には “皮膚の傷でも完全に治るのは半年から一年。”と説いているではないか。 今暫しの辛抱である。
by n_shioya
| 2013-02-03 20:40
| 医療全般
|
Comments(2)
|
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||