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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
大好きな女の子達から、大好物のチョコレートが続々届く。バレンタイン・デーは一年で最高の日である。
「本命」だとか、「義理チョコ」だとか、「お菓子屋の陰謀」だとかそんなことはどうでもよい。こちらはただ、ただ感謝して全て「本命」と信じて有り難くいただいてます。 しかもこのところ、店に置かれるチョコレートの種類が急に豊富になったし、専門店の数も増えた。 うれしいことである。 酒が苦手で、甘い物好きの僕は、チョコレート無しには、そしてそれを下さる女の子無しには、生きていけない。 しかも人と違って、チョコレートを食べないと寝付けないといったら言い過ぎかな。 どんなときでも、デザートだけは手抜きをしないでチョコレート・ケーキにパクつく僕を見て、お前が糖尿病でないのはフェアでないとよく言われる。 血糖値もまあまあ正常範囲内だし、最近の血糖の指標である[ヘモグロビンA1c]も何とか上限すれすれでおさまっている。 ここでチョコレートから突然“バッチイ話”に飛び火するが、学生の頃講義で、「汲み取り屋さん」がその家の住人の糖尿病の発見することがあるという話しを聞かされた。 水洗便所が普及する前、「バキューム・カー」というものが街を走り回って、「汲み取り便所」の清掃をしていたのを覚えている方は少なくないでしょう。 だが、その昔は「バキューム・カー」の代わりに、木の樽を満載したトラックが家々を回り、「汲み取り人」が木の柄杓で便槽から汲み取っていたものである。 家に糖尿の人がいると、糖分豊富な尿が混入するため、汚物がねっとりと糸を引くようになり「汲み取り屋さん」が先に診断を下すこともあったというわけだ。 これをファーデン・チーエン(糸・引く)と言うのだ、と内科の教授はのたまうたが、和製ドイツ語かもしれない、ドイツが「汲み取り便所」だったとは思えないので。 今日はつい嬉しさのあまり、“ギブ ミ チョコレート!”と米兵にねだったやるせない昔を思い出し、文字通り味噌も糞もいっしょにして、せっかくチョコレートを下さった方には申し訳ありませんが,僕の申し上げたかった事は、“例えA1cが急上昇しても、更にはファーデン・チーエンになっても悔いの無いほど、皆さんのチョコはおいしかったですよ”と言うことである。
by n_shioya
| 2013-02-14 21:09
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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