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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
体内羅針盤と言う考え方
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最近の医療はどうも「対症療法」に堕してきたような気がする。
対症療法とは、原因はさておいて当面の症状だけ押さえる治療である。
例えば風邪を治すことは出来ないとはよく言われる。出来るのは、熱を下げるとか、咳を止めるとかだがこれは風邪そのものを治すのではないとよく言われる。

医学の進歩で、病気のプロセスは分子レベルで解明されるようになった。それに分子レベルで対応する薬の開発が花盛りである。
だがこれも殆どが対症療法のような気がしてならない。例えば降圧剤、抗コレステロール剤など。血圧を下げ、コレステロール値を押さえても、そもそも何故高血圧になったか、高脂血症になったかと言う病人の全体像、そしてそのライフスタイルにまで踏み込んでの治療にはならない。勿論、発病した場合はとりあえず薬は必要かもしれぬ。だが、それで当座を切り抜けたら、そこで安心せず、もっと全人的な根本的なところの改善に進むべきと思う、

そこで「生活習慣病」と言う概念が生まれた。そしてその中心が「メタボリックシンドローム」である。此の診断の3要件で在る高血圧、高血糖そして高脂血症などは、相互に絡み合って発症し、其の根本的解決には「バランスの取れた食事と適度な運動」と言うライフスタイルの改善が求められる。

そして此の「ライフスタイル」の改善は、「メタボリックシンドローム」に限らず全身の活性化に繋がる。
そもそも我々の身体には、個体維持のため「復元力」が備わっている。それにより損傷した組織は修復され、摩耗した細胞は再生する。
此の「復元力」を指揮する働きを、ぼくは「体内羅針盤」と呼んでいる。そして食事と運動は此の羅針盤を支える為の重要な営みである。
対症療法の問題点は、其の乱用により「体内羅針盤」を麻痺させることもあり得ることだ。
此の「体内羅針盤」に本来の機能を発揮させることが、最善の予防医学であり、究極のアンチエイジングであると言いたい。
by n_shioya | 2013-06-05 21:22 | アンチエイジング | Comments(1)
Commented by RK at 2013-06-06 00:49 x
地の物を食するのが体に良いという話も聞きますが、日本人の場合、東洋医学(地の医学)の方が、対症療法に偏る西洋医学より有効なのではないかと素人ながら考えてしまいます。それに、西洋医学はいろんな意味で医療利権が絡み、患者は金の卵に過ぎないといったところではないでしょうか。国内外の大手製薬会社の実態を見る限り、今の患者は本当の意味で救われていないのではないかと思います。私の場合、身内の影響を受けて、病の症状は体内の調整によって生じるものと思い込んでいるので、不調の時でも病院の世話になることはありません。鳥インフル騒動の時だけ鼻水を垂らしていたら、会社から無理やり医者に行かされた(陽性ではなかった)ぐらいです。この考え方が良いのか悪いのかは、決める必要はないと思っていますが、どのみち今は時代の転換期とも言えそうで、現代医学も本当の意味で大きく変わってほしいと思います。


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