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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
山中教授のiPS細胞の開発とノーベル賞受賞と言う快挙で、再生医療は一気に花が開いた。喜ばしい事である。
だが、形成外科医として一言言わせてもらうと、再生医療の先駆けは「培養皮膚」であったと言う事だ。 「培養皮膚」は本人の皮膚を採取し、体外で促成培養をする。 ほぼ切手大の皮膚が3週間で全身を覆うほどの広さになり、しかも人の皮膚なので拒絶反応はない。 1983年、アメリカで98%の火傷を負った少年が、ボストンのグループが開発したこの手法で、無事一命を取り留める。98%の熱傷はそれまでの常識では死亡率100%であった。 そして我が国では10年前、この培養法を軸に再生医療に特化した企業、ジェイテックが創設され、熱傷患者の治療に寄与してきた。 それと同時に、広島大学の越智教授は軟骨培養の独自の方法を開発、臨床応用に成功し、世界的に高い評価を受ける。 その後越智教授は精力的に研究開発を進められ、其の臨床応用にジェイテックの畠チームが参加する。 そしてこの四月、越智教授の開発した培養軟骨は膝の軟骨損傷に対し晴れて保険適応となった。 新しい研究成果がR&D(研究開発)によって臨床応用可能に至るまでは、医学的のみならず行政的にも様々な壁を乗り越え無ければならない。 其の辛苦の過程を鮮やかに描いたドキュメンタリーがTBSの人気番組「夢の扉」で報道される。 あさって25日の日曜日6時には、是非TBSにチャンネルを合わせ、「再生医療の夜明け」をお楽しみください。 http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/
by n_shioya
| 2013-08-24 06:31
| 再生医療
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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