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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“ワタシ、ミナサンニコクハクシナケレバナライコトガアリマス”
とたどたどしい日本語で、若い宣教師さんは話し始めた。 医学部の学生のころ、バイブルクラスに通っていた時のことである。 説教のあとのほっと一息つくお茶の時間であった。 そのころのバイブルクラスは、女子学生に出会え、ドーナッツにありつける桃源郷だった。 まだ戦後まもなくで、食糧事情は悲惨で、衛生状態も悪く、温水のの蛇口がある家などなかった。 トイレはもちろん汲み取り式である。 日本についてまず面くらったのは、トイレの異形の便器であったという。 どっちを向いてどう用を足すのか、途方に暮れた彼は、思い切って、鍵をかけ忘れた隣の便所の戸をバット開いた。 慌てて前を隠す男の全貌をみて、“ナルホド、シャガメバイイノダトワカリマシタ。” みな爆笑したことは言うまでもない。 ![]() ウォッシュレットはすでに普及し、痔の予防や再発防止に役立っていると思うが、新しいものは、蓋や便座の開閉、さらには流水まで目立たないところにはめ込まれたボタンの操作になっているからだ。 外人の観光客が、いかに適応しているか知りたいところである。 ハイテク機能もさることながら、最近は何事でもデザイン優先で当惑する。 地図がいい例だ。見た目にはモンドリアンの抽象画みたいで洒落ているが、肝心の目的地がどこにあるか、どれが大通りでどれが袋小路かさっぱりわからない。 便所でいえばこんなのもある。 じつはこれ、僕のお気に入りのクレープの店だが、壁面がべったり蔵書棚のデザインで、入り口の男女の別のサインもひどくわかりづらい。 始めに間違えて女性用に入ってしまってから、その後も時折間違えてしまうのは、こちらの出歯カメ根性でなく、欠陥デザインのせいだと、中の方には謝ることにしている。
by n_shioya
| 2013-10-19 22:35
| コーヒーブレーク
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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