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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「酒をのめ、それこそ永遠の生命だ、
また青春の唯一の効果(しるし)だ。 花と酒、君も浮かれる春の季節に、 たのしめ一瞬を、それこそ真の人生だ!」 御存じ「ルバイヤート」の一節である。 ロクに飲めもしないのに、また、味の違いもわからなくても、ワインボトルのラベルを眺めるのは楽しい。 ドイツワインは、ゲルマン風にごてごて飾りつけているが、フランスのは上等なシャトウものほどシンプルで、ロマネ・コンチなど、味もそっけもないゴシック文字である。ま、通にはそれがこたえられないのかもしれぬが。 又、ポルトガルのポートワインのボトルは、年代物ほど古色蒼然として、眺めるだけでも楽しい。 その「赤ワイン」が、不老不死の秘薬かもしれぬと言われているのは、ワイン通には吉報だろう。 以前から、「フレンチパラドックス」と言って、あのしつっこいフランス料理を食する人種が意外に健康で長生きするのは、彼らが水代わりに飲む「赤ワイン」のせいらしいとは言われてきた。 その成分が最近同定され、レスヴェラトールという名前まで与えられた。 要は強力な抗酸化作用がある物質だそうだ。しかもいま、老化の元凶は過酸化物にあるとされている。 ただ、あまり「赤ワイン」の抗酸化作用に頼ると、心臓病は防げてもアル中になることも確実なので、サプリメントとして抽出したり、さらには10倍も強力な合成物質も生まれようとしている。 とまれ、日に一杯の「赤ワイン」のご利益は間違いないようなので、僕みたいな哀れな下戸でなければ、ルバイヤートを口ずさみながら、好きなラベルを毎日少しづつどうぞ。 飲めない癖に僕のお気に入りと称しているのは、アヴィニヨンの北で作られるシャトーヌフ・ド・パープだ。値段もお手ごろである。 もし懐に余裕はあるがロマネ・コンチまではと言う方は、その10の1の値段で同じように楽しめる、近隣で産出されるエシェゾーがお勧めのようだ。
by n_shioya
| 2014-02-14 18:39
| アンチエイジング
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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