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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
ジヴェルニーを訪ねたのはちょうど5年前のことだった。
パリで国際創傷治療学会が開催された折、一日会場から抜け出して、アメリカからの観光客に交じって、バスツァーに参加したのである。 僕にとって、いや大方の日本人にとって、モネほど親しみやすい画家はいないのではなかろうか。 其のモネが晩年を過ごし、干し草の連作や、雪景色を描き続けた村を、そして何よりも、モネーがこよなく愛した日本風の庭園をこの目で確かめたかったのだ。 そこには描かれたとおりの、イル・ド・フランスの長閑な田園風景が展開していた。 そして今は美術館となっているモネの館には、愛蔵の浮世絵が壁いっぱいに飾られている。そしておなじみの睡蓮の池とそれを跨ぐ太鼓橋。 先日、澁谷の東急文化村で開催された「モネとジヴェルニーの画家たち」を鑑賞しながら、当時を懐かしみ、ああ、あの時無理して行っておいてよかった、と配偶者と頷きあったのである。 この展覧会で初めて知ったのだが、当時、モネを慕う芸術家たちが、その7割はアメリカ人ということだが、ジヴェルニーに集まり、コロニーをつくり、ジヴェルニー派と呼ばれるようになったということである。 ジヴェルニーの自然は美しい。 だが、モネの描くジヴェルニーはさらに美しい。 其の違いが絵画の魅力といえるが、そもそも絵画とは何だろう? 技法なのか、画家の目なのか? 僕は答えが出せないでいる。 唯言えることは、印象派の絵は心に安らぎを与えてくれると言うことだ。 丁度音楽で言えばバロックのように。 それで十分としよう。
by n_shioya
| 2014-08-27 17:51
| 美について
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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