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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
見た目を馬鹿にするな1
ミタメに取りつかれていると、我々の日常、驚くほど見た目に左右されていることに気づく。

例えば車。
ま、性能は似たり寄ったりだからだろうが、やはりまず目に入るのはデザインである。
例えばアウディ。
今勢いがいいが、昔と違うのは斬新なデザインである。一般の人々は試乗して評価を下すわけではない。
BMWの人気もそうだ。もっともこれはデザインだけでなく宣伝が巧みである。50年前“sheer pleasure of driving(ひたすら楽しいドライビング)” というキャッチ・フレーズで性能を売り込んだ。だがその頃はまだ、メカの点では如何にも古臭く、ベンツの方がはるか先を行っていたにもかかわらず、先進的なデザインで、いかにも機能的にも優れているような印象を醸し出していた。

デザインが車のけん引力となったのは1955年あたりからだと思う。
ツウトンカラーが流行り、テールフィンが売りとなり、しかもだんだんに巨大になっていった。
そしてより長く、より優雅になっていく。
カーデザインは花形職業となり、デザイナーがカー・メーカーでの出世街道を歩む時代が続いた。
でも考えてみれば、デザインはミタメ其のものの追及が使命である。デザイン優位ということは、我々がミタメに弱いということの表れである。
だが、オイルショックがこの傾向にとどめを刺し、かつては庶民の憧れだったキャデラックも、哀れなミニカーと堕してしまった。
見た目を馬鹿にするな1_b0084241_227353.png

車の魅力の一つがミタメすなわちデザインなのはわかる。
だが、モーターショウで展示される新車のそばに、なぜミニスカートの美女が立っていなければならないのか?
車のデザインにさらに華を添えるためか?
少なくも車の性能とは無関係の筈。
それとも同じ「乗り物」としての相乗効果?いやこれは失礼。

とまれ僕が言いたいのは、我々の生活は知ると知らざるにかかわらず、ミタメの影響なしには、一瞬も動かないということである。
by n_shioya | 2014-09-08 22:08 | 美について | Comments(0)


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