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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
僕はハグレ鴉ではあったが・・・
“では先生はブラックジャックという訳で?”
僕は答えた。
“とんでもない,塩野さん。ハグレ鴉ではありましたが・・・”
僕はハグレ鴉ではあったが・・・_b0084241_22353715.jpg

塩野さんは伝記ライターだが,並のライターではない。本人からの「聞き語り」を本人の言葉だけを繋げて一冊に仕上げる。其の作品はこの手法で日本の伝統技術の「匠」の実像に迫ったものが多い。
其の塩野さんが去年から月イチで、僕の話を聞いてくださっている。
そして図らずも僕は、「自分史」を幼児から辿り,やっと今日、形成外科医としてデビューするくだりに辿り着いたところである。

確かにアメリカ帰りとして日本の医学界では50年ハグレ鴉ではあった。だが形成外科医としては・・・
其の修練過程からも、性格的にも僕は形成外科医である前に外科医であるという矛盾に悩み続けた。
僕の観るところ、世の中には「生まれついての形成外科医」という種族が存在する。彼等は器用なだけでなく、仕上がりが全てで、トコトン細部にこだわり続ける。
だが,仕上がりにこだわる程,リスクは高まるのが世の常である。
ねが外科医の僕は,リスクを冒すよりほどほどのところでメスを納めてしまう。だが彼等は其の先まで踏み込む。
其のため僕は,重大な過誤は犯さなかった代わりに,やり足りなかったという思いを残す事が多々あった。

という訳で塩野さん、僕はハグレ鴉ではあったが,形成外科医としても凡庸であったという自責の念にいまでも駆られるのですよ。
by n_shioya | 2014-11-07 22:36 | 手術 | Comments(1)
Commented by 大内正義 at 2014-11-08 14:11 x
塩谷ブログフアンです。塩野さんというのは塩野米松さんのことですな。「ネジと人工衛星」文春新書を読みました。それではいつか先生についての聴き書き本が出るということですか?


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