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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
ガテマラからの患者さん
“その子は口が無いんですよ。何とかなりませんか、ドクトール?”と,駐日ガテマラ大使から相談を受けたのは,僕が米国留学から東大に戻って間もなくの事だった。

診察の為に来日した大使の友人のその娘さんは、子供の時に唇の痣に放射線治療を受け,上下の唇が萎縮して閉じる事が出来なかった。
見た目も可哀想だが,それ以上に慢性放射線皮膚炎をほっておくと癌になる恐れがある。
切除して皮膚移植で上下の口唇を造る以外に無い。
いまならばもっと簡便で,効果的な方法もあるだろうが,其の頃の常識としては皮弁,それも首に皮膚のチューブを造り,尺取り虫のように顔に這わし,唇を造るのが最適とされていた。
当然ながら一月おきで十回程の手術が仕上がるまでに必要だ。

幸い裕福な家庭らしく、そのまま一家で帝国ホテルに宿を取って一年近く日本に滞在し、手術を完了して帰国された。その間に十二分に日本観光も果たされたようである。
その後、経過観察をかね,是非ガテマラへどうぞと再三請われたが,何せ遠路である。果たせないまま50年経ってしまった。
経過は良好で,結婚し幸せな家庭を築いたと知らせを受けてはいたが。
ガテマラからの患者さん_b0084241_18541324.gif

昨日、塩野さんの取材を受けているうちに、昔の患者の事をボロボロ思い出したので,これから時折ご紹介する事にする。
by n_shioya | 2014-11-08 18:54 | 手術 | Comments(0)


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