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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
![]() 昨日、欧米では「鼻の美容手術」といえば,低く小さくする事を意味すると書いた。 僕もアメリカでは鼻を削る手術に明け暮れしていたのに、東大に戻っての最初の患者は隆鼻術を希望していた。 “なんでそんな可愛い鼻をみっともなくしたいの?”とつい本音が出てしまった。 患者はからかわれたと思ったのか、席をけたてて出て行き、第一号の患者を失ってしまった。 その後東大病院で,アメリカからの患者の鷲鼻を懸命に削り、其の骨片を捨てるよう看護婦に渡すと,“あぁもったいない,私の鼻に入れて”といわれる事が屢々だった。 その両極端の手術の説明は別の機会に譲って,今日は彼我の骨格の違いに触れたい。 白人の顔は額と鼻がT字型に頬からせり出している(図の斜線部)。それに引き換え我々生粋の日本人の鼻は平面から突き出ている。 ![]() つまり白人の鼻は斜線部分だけ始めから優位に立っているので、幾ら削っても無くなる事は無い。反対に日本人の場合、眉間まで隆鼻術のプロテーゼを入れるとまことに不自然になるのはこの骨格の違いだ。 ちなみにミロのビーナスの鼻は決して美的とは思われていない。鼻陵があまりにも直線的で,鼻根部の凹みが無いからである。
by n_shioya
| 2014-11-12 21:54
| 美容外科
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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