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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「フェラーリ症候群」というのを耳にして考え込んでいる。
医者になる目的がフェラーリを所有することにあると思い込む風潮が医学生や,研修医に蔓延とまで言わぬまでも,広がっていると言う。 火付け役の一つが,最近問題になっている「悪徳美容外科チェーン」のようだ。 まだ医師としての自覚の生まれる前の,医学生や若い医師を、自分のところにくればすぐに高級マンションに住み,フェラーリを乗り回せるようになると甘言で釣ると言う。 “今時の若いものは”というのは老化現象の一つとされているようだが,大分以前から海外の医師の間でも,若い者の「チャレンジ精神の欠如」は嘆きの的となっていた。 “俺たちの頃は”と彼等はいう。“心臓外科とか脳外科は研修が過酷で,専門医のハードルが高いという理由で,レジデント希望者に人気があったものだ。其れがなんだ,いまは手軽に専門医になれる科に殺到する。”勿論それらの科も必要であり、其の意義を否定する訳ではない。 フェラーリも結構。だが医師の務めは患者の悩みに答えることであり、決してフェラーリを手にすることには無いと言いたい。
by n_shioya
| 2014-11-22 22:14
| 医療全般
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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