|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
僕と乳房との関わりは60年前に遡る。
さしたる目的意識も無く、成り行きで医学部に籍を置いた僕は、立派な「落ち零れ」で、授業も自発的に御遠慮する事が多かった。 その僕が唯一皆勤したのが、芸大の美術解剖の中尾先生の「生体観察」であった。解剖学に基づいた絵画論である。 例えばボッチチェリのビーナスの誕生。あの中のゼファーだったかの後ろ手の組み方は解剖学的には不可能だの、ゴヤの裸体のマヤの乳房の高まりは、中に詰め物、今で言うプロテーゼが入っていなければ、特に右の乳房の突き上がり方はありえないなど、興味をそそる話の連続だった。 ![]() その中尾先生の肝いりで、ワコールは日本人の乳房と体型に特化した研究所を50年前にスタートさせた。そして25年前にその後援で誕生したのが,「乳房文化研究会」である。 例会は年に三回京都で開かれるが,今日は研究会編の「乳房の文化論」出版記念会が、青山のスパイラルで開催された。 ![]() 乳房の全てが各分野の専門家によって解き明かされた労作である。 純粋に学問的な興味をお持ちの方にお薦めします。もちろん不純な動機でもやむをえませんが。
by n_shioya
| 2015-02-21 22:15
| 美について
|
Comments(0)
|
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
![]() |
||
![]() |
||
|
ファン申請 |
||