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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
![]() 何を言いたいのか、うまい言葉が見つからないで困っている。 あえて言えば、「処理」ではなく「感じること」ということだろうか。 そう、子供の時はもっと素直に「好き嫌い」を感じたものだった。 それが長ずるに従い、広い意味での「社会規範」に適応して、「感性」を失っていく。 そして競争社会で生き延びるために、いかにデッドラインに間に合わせるか、いかに効率よく処理するかという悲しいサガが身についてしまう。 またよく芸術について「鑑賞する」という言葉を使う。これもおかしいのではなかろうか?芸術は感じれば良いので、「判断」を持ち込むのは評論家に任せれば良い。 だが最近、左脳の圧政から右脳が解放され、若いときと同じように素直に感ずることができるようになってきたのはありがたい。これも老化の恩恵だろうか。 これまでも時折その気配はあった。 たとえばシューベルトの「美しき水車小屋の娘」の終盤近く、「萎める花」に差し掛かると、思考は停止してひたすら主人公の悲哀に吸い込まれ、不覚にも涙が溢れてくる。 「冬の旅」はもっとタチが悪い。時には冒頭から、小川に沿った雪道を一人行く主人公が瞼に浮かび、初めから終わりまで泣き続けてしまう。 ま、脳科学者に言わせれば、認知症で大脳の抑制が取れて、「感情失禁」を催しているだけかもしれないが。
by n_shioya
| 2016-07-24 22:54
| 美について
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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