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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「人はなぜ老いるか?」
現時点で分かっている老化の主な原因を列挙すると、次の六つになる。
① 細胞時計:テロメア、長寿遺伝子
② 染色体の損傷:活性酸素、染色体の読み違え
③ ホルモンの減少
④ 免疫機能の低下
⑤ 活性酸素説
⑥ 糖化説
① 細胞時計:染色体は、そのしっぽの部分にテロメアというアミノ酸の鎖がついている。テロメアは細胞分裂の度に短くなり、あまり短くなると細胞は分裂を止め、やがて自滅する。これが個体の老化に繋がるとされている。
② 染色体の損傷:染色体は分裂の度に、時折、遺伝子のアミノ酸の取り違えを起こす。また、紫外線や酸化ストレスでも遺伝子の変異は起こる。これも老化の原因となる。
③ ホルモンの減少:加齢と共にホルモンの分泌は全て減少する。例えば成長に不可欠な成長ホルモンは二十歳をピークに急速に減少する。
④ 免疫能の低下:加齢と共に免疫能も低下し、感染に弱くなる。だがこれは免疫細胞の数が減少するのではなく、個々の免疫細胞の機能が低下するためとされている。
⑤ 酸化ストレス:細胞はミトコンドリアという細胞内の器官でブドウ糖を酸素で燃焼し、エネルギーを産生する。その際、どういう訳か数%だが活性酸素と言う悪さをする酸素を発生させる。これが他の分子に取っ付くと酸化であり、錆びとなる。こうして組織が劣化して行くのも、老化の大きな要因と考えられている。
⑥ 糖化ストレス:糖分が過剰であると、他の組織について糖化を起こす。特に困るのはタンパク質と結びついて編成を起こし、AGEと呼ばれる老廃物になることである。
①と②は染色体が原因の細胞自身の老化で、やっとその一端がわかり始めた段階であり、まだ直接治療には至っていない。
③と④は機能低下として括られるが、ホルモン補充療法として、ある程度補正は可能である。
⑤と⑥はいわゆる老廃物であり、抗加齢医学の対処法は一番進んでいる。
by n_shioya | 2017-02-03 22:01 | アンチエイジング | Comments(0)


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