加藤周一

なぜなぜ僕はこれほど「加藤周一」にこだわるのだろう。今日、岩波新書の海老坂武の「加藤周一」をわざわざオアゾの丸善まで出向いて買い求め、自問自答している。この著者にとっては「加藤周一」は絶対的な存在のようだ。先週「羊の歌」を読み返してから、著者である「加藤周一」の存在は僕を悩ましてきた疑問である。僕も彼より一回りしたの未年。同じ中学、高校、医学部と僕は彼の後を追ってきた。環境も考えることも感じ方もあまり違いがなくても当たり前である。だからというわけではないが、彼のいうこと、書くこと僕にとっては至極当たり前で、何も取り立てて「知の巨人」と騒ぐことはないではないか？というのが、正直な感想である。