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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
幸福論 その5
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「幸福論 その5」「幸福」を支えるものの4番手は「美」です。「美」と聞くと僕の頭にサッと浮かぶのは、ルドンのグランドブーケです。色とりどりの花々が、画面に溢れています。でもルドンの描く花たちは、現実の彼方に「花の精」を感じさせます。ヘッセはその「幸福論」の冒頭で、“人間は事物が役に立たない場合でも、美を解する器官をもってそれを楽しむ能力を付与されて作られている。”とまで言ってます。ところで、脳はどう美を感じるか?近年の認知心理学の発展のおかげで、いろいろ分かってきました。まず、「美しいもの」を目にした時、その刺激はまず眼底で受け止められます。そこから視神経を経て大脳の後ろにある視覚野に届きます。これが「センセーション」です。この時点ではまだ、色のドットに過ぎません。これが大脳皮質で区分けされ、人物か景色か物体かを識別します。これを「パーセプション」と言います。その先、更に大脳皮質の別の部位で、その映像がどんな意味合いかを判断します。これが「リコグニション」です。この過程で大脳は「美しいもの」を美として感じます。この情報が脳の中心部の辺縁帯を活性化すると、ドーパミンが放出されて、心地よさを感じます。ドーパミンが「幸せホルモン」と言われる所以です。だいぶ荒っぽい説明ですが、僕は認知心理学の専門家ではないので、ご勘弁ください。
by n_shioya | 2021-04-20 20:49 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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