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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
再び大内先生へ:
サプリメントの是非についてのフロアからご質問を振ってくださいましたが、それに対するお答えが不得要領だったような気がするので、改めて纏めて見るとこういうお答えすべきだったと思います。 まず現状ではサプリメントの問題は混沌としており、コマーシャリズムがそれに拍車をかけていることは確かである。 本当に必要というデータもそろっていないが、全く無駄だとかいえるわけでもない。 アンチエイジングとは畢竟ライフスタイルの問題で、適度な運動とバランスの取れた食事で9割は達成できるはずだが、現在の社会生活で、特に食生活でバランスの取れた規則正しい食生活を確保することが困難である。 その意味で、ある種のビタミン剤は必須サプリと考えていいのではないか。また、CoQ10なども今後の研究で、もっと必要性が認識されるかもしれない。 ただサプリを含め、代替医療の手法は西洋医学の臓器別分析的手法の限界を補完するものであり、エビデンスのとり方にしても、それに適したパラメーターの開発が必要になるのではなかろうか。 取りあえずはアンチエイジング・ドック的な検診により、まず不足が証明されたものに関してはサプリで補うのも必要であろうし、また、高齢者の場合はとりあえずはマルチビタミンは必須と考え、場合によってはそれにCoQ10などを加えるのは許されるのではないであろうか。 しかし基本はあくまでバランスの取れた食生活で、サプリメントはあくまでサプリメント、つまり補助手段であることを忘れないで欲しい。 ま、以上のようにお答えすべきだったかと反省しております。
by n_shioya
| 2006-06-04 20:38
| サプリメント
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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