|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日は朝から上符院長の力作、「NY式デトックス生活」を読みふけり、やっと夕方読み終えた。
非常に読みやすく、上符院長の目指すところが良くわかり、またアンチエイジングにかける彼の熱情が良く伝わって感銘を受けた。 そしてまた、なぜ彼の診察が時間がかかるかも理解できるようになった。 一人一時間の予定がすぐ二時間、三時間になり昼飯もそこそこに、夜中近く及ぶこともしばしばである。 患者は皆納得し上符教信者になって満足して帰るが、予約を管理するコンシェルジェ嬢や看護師一同の苦労は並大抵でない。 実はアンチエイジングは僕自身が説いているように、9割はバランスの取れた食事と適度な運動であるが、それを守るのが現代社会では困難なので、取り立ててアンチエイジングと叫ぶ必要が生ずる。 つまりこれはライフスタイルまで踏み込んでの指導が必要であり、また、長続きさせるためには、なぜアンチエイジングが必要かの理解を得、モティベーションを持たせなければならない。 これは根気の要る仕事である。 具体的に言えば、僕自身、上符先生の200ページの著書を一日かけて読み終えて、はじめてキレーションとサプリメントの大切さが飲み込めた。 そしてある程度食生活も改め、キレーションを受け、薦められたサプリも飲んでみようという気になった。 だが、これもいつまで持つか自信はない。 アンチエイジングはライフスタイルの見直しを要求する。 しかも5年10年先を見据えた、健康長寿への先行投資である。 盲腸炎とか心筋梗塞のような疾病対策と違って、痛みとか苦しみとかの警鐘を伴わない。 つまり当人に自覚症状が無い。 しかも疾病治療と違って、即効性に乏しい。 とりあえず検査値は改善されても、本人がなんとなくい体調が良くなってきたと感ずるのに最低数ヶ月の継続が必要だという。 つまり有り難味がわかりにくい。 こう考えるとアンチエイジングというのは、今われわれが置かれている不健康な劣悪な環境の中でサバイバルのための、新たなライフスタイルの提唱ともいえる。 上符先生、一緒にがんばりましょう、時間の有効活用は考えながら。
by n_shioya
| 2006-06-10 23:59
| 全身療法
|
Comments(0)
|
塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||