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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
反戦の誓い
日野原さんが今朝のテレビ番組に出ておられた。
田原総一郎のサンデープロジェクトである。

テーマは“健康の秘訣反戦運動の動機と平和への思い”だが、まずスタジオに山済みされたご著書に圧倒された。ほぼ200冊あったが、ほとんどが70歳以降、いま94歳だそうだから、この20年の間の出版ということになる。
一年に十冊の執筆、たいしたものである。二年に一冊、それも周囲を巻き添えにのたうちながら、苦吟してまとめる男とは大違いである。

健康法の一つは食事。一日1300キロカロリーをめどに、固形物は日に一回。後二食ははジュース、牛乳の類だそうだ。これも僕にはまねできない。
今ひとつは運動。エレベーターを使わずに、階段を駆け上がること。これは僕が現役時代の特技だったから、うなずける。

反戦運動の根は京都大学の学生の頃、中国人の捕虜を人体実験にしたかの悪名高き石井部隊の蛮行を目の当たりにされ、戦争はすべての人を凶気に駆り立てると痛感されたときからだそうだ。
そう、戦争が理性を失わせ非人間的な言動へ走らせ、この世の生き地獄を演出する恐ろしさは、経験したものでなければわかりにくいだろう。そう、あの頃は一億総発狂の時代だった。

日野原さんはこうも言われた。
いまの平和憲法は世界各国が平和への道を歩むことを前提として、日本は戦争を放棄している。
だが、そのときは原爆はアメリカしか保有していなかった。それがいま核保有国は増え続けている。我々を取り巻く環境は、あの頃より平和が更に遠のいてしまった。
いま、平和憲法を護持するということは、自分が殺されても、たとえ国が壊滅しても平和に殉ずるという覚悟が必要だと認識されてますか?
厳しい問いかけである。

僕は学生時代、クエーカーの平和運動に参加したことがある。
そのとき話を聞いた良心的戦争忌避者の強烈な印象を思い起こした。
良心的戦争忌避者とは第二次大戦中、自分の信念に基づき徴兵を拒否し、刑務所に入れられたか強制労働をさせられた人々のことで、Conscientious Objector略してCO
と呼ばれていた。
平和主義(Pacifism)とはただの受容主義(Passivism)対極にある。すべての努力を平和維持のために注ぎ、それでもやむなく戦争になったら、自衛のためでも殺人を拒否し、あらゆる苦難を甘んじて受けることである”と。
by n_shioya | 2006-08-13 23:59 | QOL | Comments(0)


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