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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
昨日は今年に入ってのゴルフの初レッスンだった。
しばらく間があいたので又振り出しに戻ったのではと心配していたが、意外に調子がよく、というのは増田プロがイヤーなかなかいい、やっと中心感覚が身についてきましたね、とおだててくださったからであるが、自分でも何かちょっとコツがつかめてきたような感じであった。 だが、ちょっとほめられるとかえってその後がいけない。意識しすぎて妙なところに力が入り、ガタガタになってしまうのである。 よく親父がゴルフはメンタルなものだ、とか奥が深いといっていたのはこういうことかも知れぬ。 調子がいいなと思って打ち続けると、どうしてもリラックスする代わりに力むようになってしまう。 “もっと肩の力を抜いて”と取材の記者を通じ、別の意味で僕が親父に呼びかけたのは、ちょうど親父が百歳の現役ゴルファーともてはやされ、張り切りすぎて倒れる直前だったのを思い出す。 又親父はこうも言っていた。 “ゴルフのいいところはハンディキャップがあることだ。このお陰で下手でも上手くても、女でも男でも、そして年寄りでも若者と一緒に楽しめるのだ。” 年取れば体力が落ちるのは当たり前である。 アンチエイジングの要諦の一つは、老いを素直に受容することにある。 キケロも言うように、何も自分の力以上に踏ん張ることは無い。若い者だってもし牡牛と張り合おうと思ったら滑稽なだけではないか。 だがテニスにしてもマラソンにしても、他人と競うスポーツでは年はハンディキャップとなる。 そのハンディキャップをルールに組み込んで、老人も対等に張り合うことが出来るのがゴルフというわけだ。 老いにについて考えるほどに、自分に起こりつつある老化現象を素直に受け止めることの大事さを痛感するようになる。 間違えないで欲しいが、受容と諦念は全く別物だ。 受容は現実を積極的に受け入れることで前進に繋がるが、諦念は現実に打ちひしがれた引きこもりつまり後退を意味するのではなかろうか。 これから始めようという僕が言うのもおこがましいが、もし団塊の世代のゴルファーの中で、もう定年だし、ゴルフもそろそろなど諦念をもたれるようなことがあったら、とんだ心得違いですぞ。 これからが充実したゴルフ人生の始まりですよ。そのためにハンディキャップというありがたいルールが存在しているのではないか。 こう書きながらいやはや俺も変わったものだ、これまでゴルフみたいに無理な体の使い方を強いられ、自然破壊の元凶でもあるスポーツは無い、と拒み続けていたのが、プロにちょっとおだてられればこうもころっと宗旨替えできるのか、といささか恥ずかしくなったが、それほど増田プロの唱える中心感覚打法は魅力的な練習法だと思っていただきたい。
by n_shioya
| 2007-01-10 22:46
| エクササイズ
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Comments(3)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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