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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
エステティックの抱える問題
こうして僕は十数年エステティックと関わるようになり、最近までは日本エステティック研究財団や日本エステティック機構の理事長までおおせつかり、僕なりにエステティック業界の発展のお手伝いをさせていただき、医療との良好な連携を築くべく努めてきたつもりである。 だがエステティック業界の抱える問題は、門外漢には想像もつかぬくらいややこしい。 いくつもの関連団体が乱立し、その勢力争いや足の引っ張り合いはどこの世界にもありがちなのであえて触れないが、まず、国家資格はおろか業界の統一資格さえ存在しない。 また、料金制度も不透明で一番のトラブルの原因となっている。 これはいわゆる前受け金の問題で、財団の登録店制度である程度対処できるようになった。 今ひとつの問題は医療とエステティックの境界領域の線引きである。 エステティックの目的をあえて二つに分けると、フェーシャルやボディのようにリラクゼーションが主たるものと、電気脱毛のように効果を求めるものがある。 先ほど述べたように医療の側ではメス離れがすすみ、より侵襲の少ない美容皮膚科的なものへとすすみ、さらにはエステティックに近づいている。反対にエステティックはより効果を挙げようと限りなく医療に近づく。 このため永久脱毛の分野で、医師とエステティックサロンの間で法律を楯にとった勢力争いが続き、両者の溝が深まってしまったのはお互いにとって不幸なことであった。 (続く…)
by n_shioya
| 2007-02-24 21:32
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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