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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
改めて考えると、人間はなぜ死ななければならないのだろう。
誤解しないで欲しいが、僕は決してこれ以上長生きしたいとはゆめ思っていない。 苦しみさえしなければもう何時でもあちらに行っていいのだが、親父が105歳で頑張っているので、やむを得ず付き合っているだけだ。 お袋が100歳。この呪われた遺伝子を、最近の遺伝子操作で何とか取り除く方法は無いものかとすら考えている。 ただ、因果論を立脚点としている科学者の端くれとして、死には原因があるはずだ。癌であれ、脳梗塞であれ、例え老衰といういかにも運命論的なものであれ。 ならばこれらの原因をしらみつぶしにすれば、不死につながり、その前提として不老が可能になるはず。 これまで僕は幹細胞を使った再生医療に血道をあげてきた。だが、今の世の中はそれを一気に跳び越して、卵子のDNAをすりかえることでクローン人間までを射程距離にまで近づけた。今のところ倫理的な配慮で、ES細胞で我慢しているが。 どうだろうこの辺で、人は死すべきものという固定観念から開放されて、一挙に不老不死を目指し、その途中過程で入手できるはずの健康長寿を、取りあえずは抗加齢の果実として享受しておこうとする、180度のゴールの転換を試みてもよい時期が来たのではないだろうか。ただしこのことが一部の不逞の輩のように、拝金主義の口実にならぬよう身を律しながら。
by n_shioya
| 2007-03-15 23:24
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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