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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
考える豚
渋滞ラッシュを避けて連休を端折って、夕方山の小屋から横浜の自宅に戻ってきた。

材料もないし、買い物を兼ねて元町で夕食をとることにした。家から元町までは歩いてもいける。
外人墓地の脇を下りながら、何かひどく疲れてというより落ち込んでいる自分に気がついた。別に気分が悪いとか、欝状態ではないが、まだ無理して生きてることはないじゃないか、もう充分したいことはしたし、といった珍しくネガティブな気分である。

つな八」にしましょう、と配偶者は言う。僕も異存は無い。
珍しく生ビールの中ジョッキをとり、ふたりでわけて飲み始め、運ばれてきた海老のてんぷらを口にした。
実に美味い。何年ぶりかの味だと思って、はっと気がついた。渋滞を避けるために中央高速を飛ばし続け、昼飯を取るのを忘れていたのである。

天ぷらのグライセミック・インデックス(通称GIといって,摂取後のグルコースの上昇度を表す)はいくつか忘れたが、血糖値が急上昇したことは間違いない。すぐには活性化し、気分も爽快になった。来る道での深刻な厭世観は要するに、腹が減っていただけと気がついた。

全く人は単純なものだとわれながら感心した。
パスカルは人は“考える葦”であると名言を残したが、今夕の僕は“考える豚”にすぎなかたようである。
by n_shioya | 2007-05-05 23:59 | 食生活 | Comments(0)


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