母の日

今日は母の日である。

母の日には子供や孫たちを集めて、こちらがご馳走するのが慣わしになっている。
今日も例年のように、アメリカンクラブに在京のほぼ全員１０名ほどが集合して、“母の日”のビュッフェを楽しんだ。

残りの二組、計９名はニューヨークにいる。その二組からは今朝配偶者にお祝いの国際電話があった。

と、ここまで書いてきて、今日はは始めて我々が母にカーネーションを送らなかった“母の日”だったと気がついた。
去年の暮れ、送るべき人が身罷ったのである。

なんとも親不孝な息子。でも、９９歳だったから、天寿を全うしたといえるだろう。
天にましますおトッツアンに“花は送れないので宜しくお伝えください”、とお願いするしかない。
おトッツアンと言っても親父のことではない。彼はまだ１０５歳で寝たきりに近いが、いつも熱心にゴルフのビデオを眺めながら、腹をぴくぴくさせている。おそらく自分の考案した正心調息法を実行しているに違いない。
だが今日が何の日かはもう分からないだろう。悲しいことである。