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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
内なるヒットラー
“何であなたそんなにしつっこく官僚の悪口を言い続けるの、はしたないじゃない。”と配偶者に言われた。

“こっちは我慢して黙っていようと思っても、守屋とか何とか元局長とか、あいつらのほうが、せっせと話題を提供してくれるんだ。”

だが、よくいわれることだが、ニュースには非日常性が欠かせないので、犬が人を噛んでもでもどうということはないが、人が犬をかめばニュースになるという。
たとえば中国通に言わせれば、かの国では警官賄賂を取るのが当たり前で、もしも賄賂をとらなければニュースになるほどだそうだ。
ということは、官僚のスキャンダルにこれだけニュース性があるということは、わが国ではそれが日常茶飯事ではないわけで、まだ救いがあるということかもしれない。

それにしても、何故僕は官僚に対しこうカッカくるのだろう。
確かに僕自身、官僚の無作為に40年間苦しめられたことは確かだ。
だがふと僕はいまだに続くドイツ人のヒットラーに対するこだわりとユダヤ人虐待に対する、それこそ自虐的ともいえるほどの罪悪感責任追及に思いをいたした。

もちろん現存している人たちは、当時ヒットラーに迎合し、ユダヤ人虐待に加担しなくても、見ぬ振りをしたというやましさを持っているが、それ以上に、ゲルマン民族は自分たちの内に未だ潜んでいる、ヒットラー的なものの影におびえているのが、あそこまで過剰にきびしくなる一因だと聞いたことがる。

こういえば慧眼な読者はもうお分かりでしょう。
僕がここまでしつっこくブログ官僚糾弾し続けるのも、自分の中に潜んでいる役人根性に対する嫌悪感、そして場合によってはあいつらよりはるかにいやらしい官僚になれたかもしれないという自負が最大の理由だということを。

少なくも配偶者の冒頭の発言は、50年連れ添った経験から、そこまで見抜いていてのものではなかったかと勘ぐるしだいである。
by n_shioya | 2007-11-10 23:16 | QOL | Comments(0)


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