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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
若いやつらと議論するのは最良のアンチエイジングである。
先週、大滋弥先生に頼まれて福岡大学で形成外科の講義をして改めてそう思った。 最近の学生はイキがいい。こっちの言うことにピンピン反応するし、笑うべきところではどっと笑ってくれる。 中には2,3人、前夜の睡眠不足を取り返そうと机にうつぶしている不心得者もいるが、それは眠くなる話をするほうの責任と心得え、刺激的な話題を出したり、おどろおどろしいスライドを見せたりすれば、はっと意識を取り戻してくれる。 話のテーマに関わらず何時も講義の際、僕が学生に説くことは三つある。 まず、教師の話を信用するな、ということだ。こっちだって人間だから間違ったこともいうし、嘘もある。 それを見つけるのがお前らの務めだということ。 ただ、とりあえずは教わったことを不本意でも鵜呑みにし、そのとおりのことを国家試験ではこたえること。国家は反体制派を嫌うから。 最後に、講義が分からなければ、自分の頭が悪いのでなく、教師の教え方が下手だと思え。 別に学生におもねっているわけでなく、これは僕の学生時代からの信条である。 マ、それだけ東大には怠け者の教師が多かったということだ。 その日は僕の前後に、近畿大学の磯貝教授と、横浜市大の鳥飼教授の特別講義もあり、いわば形成外科のバライアティ番組のオンパレードで、さぞ学生たちは面食らったことだろう。 終了後、大滋弥教授は我々を資料室に案内してくれた。 入り口には、シオヤライブラリーと彫ったプレートがはめ込んである。 僕が寄贈した蔵書が博多の地で生かされているのを見て嬉しくなった。 夜は医局員全員と会食。 福岡大学は今まさに日本でもっとも活発な形成外科の教室であることを改めて感じさせられた。
by n_shioya
| 2007-12-16 21:19
| QOL
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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