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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
日本も楽しい国になってきた。
昨日の秋山仁というご仁もあっぱれなタレントであったが、今日の芸大学長の宮田亮平氏の、作品展示会場でのトークもなかなかのものだった。 以前、学士会館の夕食会でのお話も楽しかったが、今日はご自分の作品を経巡りながら、得意のジョークで参加者の間に爆笑を巻き起こす。 昔のシンネリムッツリした国立大学時代には考えられない人事で、やはり独立行政法人として生き残りをかけると、こうも風通しが良くなるものかと嬉しくなった。 そういえば東大でさえ今の小宮山総長は産学共同推進派で、コカコーラ抗加齢講座、四大企業の後押しの老年学講座、ミスパリの冠のついたエステティック講座等、寄付講座を続出させてくださっている。 誤解されては困るが、スポンサー集めに狂奔せよと言ってるのではない。外からの新風を吹き込み、第三者の厳しい評価に値する大学となり、明治からの苔やカビを洗い流してほしいのだ。 余談だが、以前、ドイツから訪れた友人の教授を東大に案内した時、 “素晴らしい!”と感嘆の声と上げた。その後が悪い。 “まるで百年前のドイツの大学を見るようだ”と。 つまり彼は暗に、東大に温存されたかつてのドイツの権威主義を揶揄ったのである。 宮田氏はトークも楽しいが、作品はもっと楽しい。 “皆さん、だれでもアーティストなんですよ。制作を楽しまなきゃ。 僕の作品も、ぜひ撫でて触って、手にとって存分に愛撫し、物によっては壊れない程度に叩いて下さって結構“とおっしゃる。 トレードマークのイルカの跳躍(シュプリンゲン)だけでなく、銅鑼もあれば茶釜もあれば、ガラスの茶碗まで並んでいる。 どれも作者の喜びが伝わってくるような楽しい作品ばかりである。 アンチエイジングの妙諦がジョイ・オブ・リビング(生きる喜び)にあるとすれば、宮田氏のアート論はその中核の一つに据えられてよいのではなかろうか。
by n_shioya
| 2008-10-04 19:05
| 美について
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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