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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2008年 10月 25日 ( 1 )
ヒットラーの贋札
このところ“ヒットラー物”が続いている。
2週間ほど前には、“わが教え子ヒットラー”、その前は見損なったが “ヒットラー最後の12日間
どうして60年経った今でもまだヒットラーなのだろう。
それ以外にも、“ホロコースト”を扱ったもの、“戦場のピアニスト”、“ドレスデン最後の日”など、ナチ関係のものを挙げればきりがない。
そう言いながら自分でもせっせと見に行くのだから世話はないが。

ユダヤ人にとっては、まだまだ恨みの傷は癒えてないだろう。
ドイツ人に関して言えばは、いくら自虐的に懺悔を繰り返しても、贖罪として自分たちを納得させられないのは、まだ己の中のヒットラーを恐れているからだという解釈もあるようだ。

そして当時の日本の少年たちにとっては、ナチは輝かしい存在だったことは皆認めるところである。
その青年団体、“ヒットラーユーゲント”の存在など、今はみな口を拭っているが、彼等は兄貴分というか、“日本少国民”のロールモデルでさえあった。

この映画は、第二次大戦中、ナチスドイツがイギリスの経済混乱を狙った「ベルンハルト作戦」のもと、強制収容所内の紙幣贋造工場で、ユダヤ系技術者にポンドの贋札を強制的に作らせたという史実に基づいている。
実際に紙幣贋造にかかわった印刷技師アドルフ・ブルガーの著書をベースにフィクションをくわえ、スリリングかつドラマティックな映画に仕上げている。
よくできた映画で、ナチの狂気の恐怖政治がよく再現されているが、戦争を知らない今の若者たちには、どう映るのだろう。

我々は同じような恐怖政治を、骨の髄まで味わっている。それは天皇の軍隊による、自国民の弾圧である。極端にいえば、日本全国がオーム真理教に操られたようなものだった。
日本はアジア諸国を侵略し、失敗して、降伏した。
この単純明白な事実を認めようとせず、自衛、終戦というあいまいな表現で自分たちに免罪符を与えようという風潮が日増しに強まっている。
そう教育されてきた若者にとってこの映画は、単によくできたエンターテイメントにすぎないのかもしれない。

映画を見て、またシャイラーの「第三帝国の興亡」を読み返したくなった。
やはり僕も内なるヒットラーを抱えているのだろうか?
by n_shioya | 2008-10-25 21:07 | コーヒーブレーク | Comments(6)




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