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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2009年 03月 05日 ( 1 )
あっぱれ、山中教授!
それなりの仕事を成し遂げた人は、それなりの人物であると、今日山中教授の特別講演を聞いて、改めて思った。
御存じでしょう、二年前、iPS細胞なるものを造り出して世界を震撼させた医学者を。
iPS細胞が何か分からなくても、実はぼくもまだよくわからないが、ともかく画期的なお仕事で、これで「再生医療」も飛躍的に進歩した。
将来は、例えば目を失っても、本人の皮膚の細胞を山中式に加工すれば、それが分化増殖してまた新たに眼玉が再生することも夢ではなくなったということらしい。

それ自体大したものだが、僕がもっと感心したのは、彼の研究の展開ぶりである。
ジョンス・ホプキンスと言えば、アメリカ医学のメッカで、レジデント制度がスタートした名門大学だが、そこでの臨床研究の理念はこうだった。

臨床医がベッドサイドでぶつかった問題を、研究室に持ち込み、その成果をまた患者に還元する。
当たり前と言えばあたりまだが、これがなかなか難しい。
一つには、モルモットだけいじっていればデータは出しやすいし、研究費も取れ、教授の椅子も近づいてくる。
つまり、診療は雑用とまでは言わぬが、患者もモルモットと同列に置かれる。
又、最近の基礎研究は機器や方法論も進化して、テクニックを覚えるだけで何年もかかり、昔のように臨床医が片手間にというわけにはいかなくなってきた。

山中教授はそもそもは「整形外科医」である。
だが、手に負えない患者を見るたびに、臨床医としての限界を感じ、実験室に飛び込んだ。そして最先端の「遺伝子工学」のテクニックを駆使し、今回の成果を上げられた。
つまり臨床の医師が問題意識を抱えたまま、決意して研究室にこもって難問に挑戦し、その成果をまた患者に還元されようとしているという点で、かつてのジョンス・ホプキンスの研究体制を見事に実現されたからである。

今後のご健闘をお祈りします。
by n_shioya | 2009-03-05 21:54 | 医療全般 | Comments(8)




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