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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2010年 12月 28日 ( 1 )
「クレアモントホテル」
「ロンドンの街角にある小さなホテル。そこで始まった年老いた未亡人と若者との心の交流」といわれても、それがなんで見ごたえのある映画になろうかと懐疑的だったが、是非と言う配偶者の切なる願いで、今日は「クレアモントホテル」を観るため岩波ホールまで出向いた。
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そして?
予想をはるかに上回る素晴らしい映画だった。今年最後の締めくくりにふさわしい作品だった。
何よりも演技が楽しめる。
これだけの舞台俳優の厚い層は、やはりイギリスにしか望めないのではなかろうか。

そしてイギリス独特のユーモアとペーソス
これはディッケンス以来の英国の伝統と言える。
昔旧制高校の教師が、竹山道夫さんだったか、“英国文学は大人の文学ですよ。ドイツは青年の文学だが。”と言った時の大人老人というニュアンスを感じたのを思い出す。フランスはなんだったか?姦通の文学ではなかったと思うが。

そして映画は女主人公サラを通じて、人生の最終幕の生きざまを温かく示していた。
それは作中でも朗読されるワーヅワースの「水仙」を基調とするものであった。

“心うつろに、或いは物思いに沈みて、
われ長椅子に横たわるとき、
独り居(ひとりい)の喜びなる胸の内に、
水仙の花、しばしば、ひらめく。
わが心は喜びに満ちあふれ、
水仙とともに踊る。”(田部重治訳)

だが配偶者にとって最も印象深かったのは、
女主人公のセリフ、
「誰かの娘でも妻でも母でもなく、残りの人生は“私”として生きたい」
であったと言われ、ふつつか者の夫はひたすらキョウクするだけだった。
by n_shioya | 2010-12-28 21:51 | コーヒーブレーク | Comments(4)




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