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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2011年 01月 18日 ( 1 )
再生医療とは?
先日の再生医療のセミナーでは、ホールの後ろに車いすが並んでいたのが印象的だった。
せき髄損傷の方々である。
再生医療でせき髄損傷の治療が可能になるのでは、と期待を持って参加されたようである。

だがこの問題の専門家のパネリストは、“残念ながら現在は動物実験でその可能性が示唆されるだけで、人間に応用可能になるにはまだ道のりは遠い。又、せき髄損傷といっても、その部位、程度、時期など様々なので、一概にいつごろ可能になるかといわれても、申し訳ないがお答えしにくい。“と恐縮してお答えになっていた。

再生医療
というのは、失われた臓器を、本人の細胞を培養加工して補てんする技術と考えればよい。
臓器の補てんにはそのほかいろいろな試みがある。
まず人工臓器
代表的なのは人工心臓である。また体内に埋め込まれるわけではないが、腎不全の患者に使われる人工透析もその一つと考えてよい。
そして臓器移植
他人の臓器を使うものとしては、腎移植、肝臓移植、そして心臓移植などがある。これで救われる患者は数多くあるが、拒絶反応との闘いが悩みの種である。
皮膚の場合は、よほどの広範囲でない限り、本人の皮膚を使う自家移植が可能である。だが、そのサプライには限りがある。

再生医療の基礎となるのは、幹細胞といって、臓器のもととなる未分化の細胞を培養で増やす技術である。
最も未分化の細胞はES細胞といって、胎児の初期の細胞である。これはすべての臓器に分化しうる。だが、この作成には倫理的な問題を伴う。
山中教授の開発されたiPSというのは、分化した皮膚の本人の細胞を遺伝子操作で、山中先生のお言葉を借りれば、“捻じ曲げて” ES細胞レベルまで戻す手法で倫理的な問題はない。しかいその無理がどう将来現れるか、これからの課題だそうだ。

結論から言うと、iPSは再生医療の一つの有望な手法であるが、実用化への道はまだほど遠い。
すぐにも応用可能なのは、iPS細胞で作成した臓器を、実験用の臓器モデルとして、病態の解明や治療の効果判定に使うことのようだ。

これが現状ではあるが、車いすの方々のためにも、そして他の臓器不全、欠損で悩む方々のためにも、一日も早い山中教授らの研究の完成を祈っている。
by n_shioya | 2011-01-18 22:06 | 医療全般 | Comments(2)




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