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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2013年 02月 03日 ( 1 )
腰椎の呻き
事故から今日で三ヶ月半。
幸い経過は順調のようだ。
二日前のレントゲンで、骨折部の変化は無い。
圧迫変形も進行はしてないが、骨化も未だレ線上は認められない。可もなく不可もなしというところか。
ところでここに来て、快復についていささか複雑な気持ちになっている。英語で言うミックスト・フィーリングということころか。

退院時、我が家での第一声は“生きていることはなんと素晴らしいことか?”だったことは記憶に新しい。
そして見るものやる事、事故前の日常に復帰する各ステップごとに、“生の喜び”を噛み締めてきた。
だがここに来て、腰の痛みもほぼ取れ、車も近場なら自分で運転が可能になると、何故もっと飛び回れないのか、未だ出来ない事の方に苛立ちを感じてしまう事がままあるようになった。

すると「腰椎」の呻きが聞こえてきた。
“ご主人様、もう一寸のご辛抱を。我々も頑張ってますから。
我々が潰れたのは、我々のせいではありませんので。
お乗りになっていたタクシーが、スピンした前の車に追突し、そこを後続車に追突され、前後から挟まる大事故。しかも夜の高速で皆、12,30キロでとばしていたそうな。警察の方々もよくまあ助かったと言ってくださったではありませんか。
我々だってあの直後から、懸命に骨折部の血腫を吸収し、「骨芽細胞たち」も最大限「骨形成」に務めてます。
でも、ご主人様ももう81歳。我々だってそれなりに老いてきております。若い細胞にはスピードではかないませんが、着実に復旧作業に務めております。決してゼネコンのような手抜き工事はプロの良心が許しませんので。”
その嘆きを聞いて僕も「腰椎」がいじましくなった。

僕自身患者には “皮膚の傷でも完全に治るのは半年から一年。”と説いているではないか。
今暫しの辛抱である。
by n_shioya | 2013-02-03 20:40 | 医療全般 | Comments(2)




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